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森鴎外(森林太郎)の犯した大罪

森鴎外(本名:森林太郎)の犯した大罪≫


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 今回は前回記事の続きのようなエントリーです。

 何故、私が「食は自存自衛の要」だと普段から言っているのか、これまでの記事をお読みいただいている皆様にはある程度ご理解いただけていると思います。

 「日本は食べ物の殆どを輸入に頼っていて、食料自給率が低いから輸入が途絶えたら戦争をするまでもなく国民・軍隊は衰弱していく。」

 大東亜戦争時の日本は今よりも人口が少なく、食料自給率はほぼ100%に近かったから、戦争を何年も継続出来たのも事実です。

 所で、「戦争」とは、国益と国益の衝突で外交政策の延長上で発生するもので有ることは既知の事ですが、通常相手国の軍隊と戦闘をして勝敗を決するものです。

 ところが、近年我が国日本は過去に相手国の軍隊よりも「別の見えない敵」と戦っていた戦争があったことをご存知でしょうか?

 それは、日清戦争と日露戦争です。そして「別の見えない敵」というのは、何でしょう。

 ここで、2つの戦争の死亡、負傷者数を見てみます。

 日清戦争
 戦死 977名
 病死 11,894名
 負傷 3,335名

 日露戦争
 戦死 55,655名
 病死 29,000名
 負傷 144,352名
 
 (上記数字は様々な検証サイトによって若干異なります。)
 参考サイト:日露戦争特別館
        日露戦争(ウィキペディア)
        日清・日露戦争と脚気
        日清戦争(ウィキペディア)
        脚気(ウィキペディア)

 戦死者・病死者数を見て単純にわかることは、病死する兵士が異様に多いことです。

 戦地において、戦闘における名誉の戦死ならまだ兵士も浮かばれるものですが、病死となれば部隊にとって「足手纏い」などと不名誉ないわれを受けかねない不幸な結果であるといえます。

 戦地にて蔓延する病の種類として、赤痢、チフス、マラリア、結核、性病などが挙げられますが、日清・日露戦争という大きな二つの戦争で日本が苦しめられたのは、「脚気(かっけ)」という栄養失調障害です。

 そもそも、当時では脚気の原因が、「ビタミンB1が欠乏しているから」という認識は毛頭なかったため、都市部において白米食が始まった江戸時代あたりからの「風土病」という原因不明な病としてしか認識されていなかったと言われています。

 歌人の藤原定家(1162~1241)、室町幕府将軍の足利義政(1436~1490)、徳川幕府3代将軍の徳川家光(1604~1651)らも脚気に苦しんだと言われており、家光を含め後の徳川将軍では、13代家定(在職1853~1858)、14代家茂(在職1858~1866)らも脚気が原因で死亡したと言われています。そして明治天皇も脚気で苦しんでいたと言われており、漢方医を登用して食事療法などに取り組んでいたようです。

 当時としては「栄養失調」が原因であるなどと知る由も無いので、対処方法もわからず「治癒しない風土病である」と思われていたのは当然と言えば当然です。

 江戸時代の一般庶民と言われるいわゆる下級階層の人々は米飯食よりも、稗や粟などの雑穀を主食としていて、糠が綺麗に削ぎ落とされている白米を食べれるのは将軍や都市部の商人、富豪などの富裕層たちが殆どでした。

 刑務所に入ると、「クサイ飯を食ってきた」とはよく聞きますが、当時の罪人が収監される牢獄に精白されてない玄米が出てきた事に由来するそうです。

 そして、明治時代に入る日清・日露戦争を迎えるわけですが、このあたりから脚気は「食べ物による栄養障害説」と、「病原菌による感染症」説とが激しい対立を始めます。

 栄養障害説を唱えたのは「高木兼寛」で、この人物は海軍軍人の医学者であり、東京慈恵会医科大学の創設者でもあります。

 そして、病原菌説を唱えたのが森林太郎(森鴎外)と、石黒 忠悳の二人のです。森林太郎も東京大学医学部出身でしたが、こちらは陸軍軍医として陸軍総監(軍医中将)にまでのぼりつめました。

 当初、ビタミンB1は科学的に発見されておらず、高木自身も脚気の原因は「タンパク質の不足が原因」と思っていたようです。

 しかし、疫学中心の英国医学の影響を受けていた高木は経験値的に、「麦飯が脚気の発生を抑えるのではないか」という事に着眼して海軍の食事に取り入れた所、脚気を患う兵士が大幅に減りました。 麦飯も精製技術がそれほど発達していなかった当時としては、白米よりもやはり食べづらい主食であったようで、海軍においても「麦4:米6」の米麦混飯でしたが、絶大な効果をあげていたようです。

 それに対して、陸軍軍医である森林太郎は細菌学中心のドイツ医学を学んできた影響もあってか、頑なに「脚気の原因は細菌である」と言い張り続け、海軍が麦飯で脚気を減らしていることを無視して、陸軍兵士には徹底して白米を主食とした食事を与えています。

 江戸時代あたりから玄米は、食べにくくて独特の臭みがあるなどを理由として「貧乏人の食い物」という認識が庶民の中にも広がっており「江戸患い」などと呼ばれていて、明治時代に入ってからは軍隊に入れば腹いっぱいに白米が食える!などと喜んで参戦した軍人も多かったようです。

 そして、日清戦争では脚気患者は数万人発症し、病死者は4000人、森林太郎の激しい反対に押し切られる形で主食が白米まま、日露戦争へ突入していくわけですが、陸軍では最終的に脚気患者が約25万人、病死者は約2万7,800人に上った。

 戦死者の中にも当然脚気に罹っていた者も多数いたと思われ、森林太郎はロシア軍よりもはるかに多い日本兵を脚気で殺した張本人であると次第に批判を浴びて孤立していくわけですが、生涯を閉じるまでその非を一切認めず、「脚気の細菌説」を否定しなかった。

 当時のロシア陸軍兵から見た日本軍の兵士は足もとがフラフラで、立っているのでさえやっとといった者が多くみられたとのこと。これは乾性脚気の多発神経炎を主体とした、知覚神経障害によるしびれと腱反射低下などの症状によるものです。

 後に、脚気改善に効果があるビタミンB1は、農科大学(現東京大学農学部)農芸化学科を卒業し、東京帝国大学を退官後に東京農業大学農芸化学科教授へ就任した「鈴木梅太郎」が、1910年に米糠からアベリ酸(後にオリザリンと命名され、現在では「チアミン」「ビタミンB1」と呼ばれるようになった。)を発見し、抽出に成功してからやっと世間に認識され始めるきっかけとなった。

 森鴎外は伝染病である腸チフス菌の対応のために、クレオソート錠剤を被験者に飲ませたところ菌が発見されなかったという実験結果から、クレオソートを主成分とした錠剤を飲ませれば脚気菌も死滅するはずだとして、大量に生産し兵士に飲ませたが脚気には一向に効果がなかった。

 そのクレオソートを主成分とした錠剤があの、「征露丸(現在名:正露丸)」である。「征露丸」の名前の由来は、「露国(ロシア)を征伐する」という意味があるそうで、将兵の士気高揚の意味を合わせて命名されたとされています。(参考:征露丸ヒストリー

 大東亜戦争においてもさんざん責任論などが論じられることが多いが、味方を何万人と死へ追いやった森鴎外が犯した大罪は明らかに彼自身の思い込みが原因であり責任があることは明確であり、これは現代の生活習慣病に対する現代医学の対処療法にも同じ事が言えるのではないかと思う。

 高齢化社会になるにつれ生活習慣病を患う確率が高くなる事に対しては一定の理解もできるが、それらを言い訳として年間30万人もの日本人ががんによって命を落としている現状を少しも改善できていない現代日本医学の現実も直視しなければならない。

 検査自体はあって困ることではないし、早期で処置をして助けられる命も多いこともある。がしかし、根本的になぜがんなどをはじめとする生活習慣病に罹ってしまうのかという原因を、あらゆる角度から可能性を検討・研究して対策を練らねば、国家予算にのしかかる医療費の根本的解決は何時まで経っても望めないだろう。

 厚生労働省の発表する、「病人は減ることはなく、増える一方だから予算が必要」という一方的な予算要求に対して我々国民は「お上がどうにかしてくれるだろう」などと言って事実上放置し、呑気に生活するのはこの辺りでもう止めにしたらどうか。

 (データ参考:日本におけるがん死亡の動向予測

 病人が増え、病院が不足になり、医者が足りなくなる事による医療費増大を心配をする前に、如何にして病気に罹らず元気に働ける国民が多い国家へ導けるかを考え実行することが、国家100年の大計とも言えるのではないだろうか。

 財政再建にしても、経済対策として財政出動をしたとしても、国民に病人が多ければ結局医療費や保険・貯蓄に金が回ることになり、内需拡大効果が薄くなり税収も減少してしまうのではないか。

 その為にはやはり、安全な食生活をまず取り戻す必要があると私は思う。


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テーマ : 食の安全 - ジャンル : 政治・経済

Tag : 森鴎外 森林太郎 脚気 日清戦争 日露戦争 ビタミンB1 征露丸 正露丸 クレオソート 生活習慣病

COMMENTS

歳徳会ホームページ更新しておきました。
さぞかし戦死者の遺族には恨まれたでしょう。
小説家としては最高なんですがね。
そういえばこいつの子孫は存在するんでしょうか。

ご無沙汰してました。

dandyさん、ご無沙汰してました。

改めて、食は大事だと実感しました。

脚気って病名は知っていましたが、いまいち良く解っていなかったので勉強になりました。


やっと福田総理が辞任しましたね。 あれだけ辞めなかった人がいきなり辞任したら何かあったのかと勘ぐりたくなりますが、総裁選 見守りたいと思います。

おしゃかさん

更新有りがとう御座います。子孫はどうなんでしょうか。存じ上げないのですが、食を疎かにしているとこういう痛過ぎるしっぺ返しを食らうという、良い教訓だと思います。

あっちゃんさん

お役に立てて幸いです。好きな物を好きなだけ食べて病気になったら医者任せでは医療も誰の為にあるのか分かりませんので、我々も出来る限り気をつけたいですね。

福田に関してですが、突然辞任との事ですが大して吃驚もしませんでしたね。辞めるのが遅いです。創価学会=公明党と仲が悪かった事ぐらいしか取り上げる点が無い、色々な意味でつまらない総理でもありました。

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